定期的にオーバーホールして大切な時計を守ろう!

公開日:2022/03/15

一生モノともいえる高級腕時計を購入したら、定期的にオーバーホールをしてあげましょう。末永く使うにはオーバーホールは欠かせません。しかし定期的とはいったいどのくらいの頻度でしょうか。オーバーホールにかかる費用の相場も気になりますよね。腕時計のオーバーホールについて知識を深めていきましょう。

オーバーホールとは

腕時計のオーバーホールとは、時計のエンジン部分であるムーブメントを分解し、パーツごとに洗浄し、摩耗しているパーツの交換や組立、注油や精度調整など、一連の作業のことを指します。具体的には、次のような工程で行われます。

1.分解
2.洗浄
3.組立&注油
4.タイミング調整
5.新品仕上げ
6.防水テスト、持続時間テスト、巻上テスト
7.検品&完成

腕時計のパーツは100を超える数があり、中には爪先ほどの小さいものも。それをひとつひとつ洗浄するため、非常に神経と時間を使います。確かな技術を持った職人のみができる、とても繊細な作業です。しばしば、時計のオーバーホールとメンテナンスは何が違うのか話題になりますが、オーバーホールとメンテナンスは根本的に異なります。

オーバーホールが分解して洗浄や交換、調整を行うのに対し、メンテナンスは不具合が発生したパーツのみを修理・交換。必要最低限のメンテナンスのみを行うため、修理費用は安い傾向にあります。

それなら不具合が起きてからメンテナンスに出せばいいのではないかと思われるかもしれません。しかし時計の不具合や故障は、必ずしも修理できるとは限りません。メーカーが修理対応を中止していたり、パーツが生産終了していたりすることもあります。なるべく今あるパーツを使えるよう、定期的にオーバーホールしておきましょう

オーバーホールはなぜ必要なの?

ファッションとしての役割もありますが、本来、時計の役割は、正確に時を刻むことです。腕時計でも置時計でも、少しずつ時間がずれていく経験をしたことはありませんか。時間のズレは、内部の潤滑油が劣化し、歯車同士の摩耗が起きたことによって発生します。

この摩耗を放置していると、ほかの部分まで影響を及ぼし、大量のパーツを交換しなくてはいけません。ゴムパッキンが劣化すれば、内部にサビやカビが発生することもあります。

定期的にオーバーホールしていると、故障範囲が広がるのを未然に防げます。洗浄や注油で、ムーブメントを新品に近い状態に戻すこともでき、見た目にも輝きを取り戻せるでしょう。定期的なオーバーホールは、時計の役割を充分に果たし、少しでも長く使うために行われます。

人間で例えると、健康診断や定期健診でしょうか。病気を早めに発見すると、できる治療や手術などの選択肢が増えます。反対に、発見が遅れると命に関わることもあるでしょう。

時計も同様、オーバーホールを怠ると、修理代が高額になったり、修理不可と判断されたりといいことがありません。時には海外でないと修理できない状態になり、長期的に預けることになる可能性も。長ければ手元に戻ってくるまでに1年ほどの期間を要します。

オーバーホールの適切な頻度と値段

オーバーホールの目安は3年前後といわれています。メーカーによっても異なりますが、推奨されているタイミングは平均で3年~5年。やはり3年を目安にオーバーホールをするといいでしょう。

使用方法や時計のモデルにもよりますが、油の劣化や減少は3年前後で発生します。油は空気中の酸素や湿気が原因で劣化していきます。防水性の高いものならば油も状態を保ちやすいのですが、防水性が低いものは通気性があるため、劣化が早い傾向にあります。

オーバーホールを怠ると、修理費用が高くなったり、修理できない手遅れの状態になったりと、いいことがありません。特段、不具合を感じていなくても、定期的なオーバーホールで大切な時計を守りましょう

そこで気になるのは、オーバーホールの値段です。オーバーホールはメーカー正規店と修理業者で受け付けています。それぞれの相場とメリット・デメリットを見てみましょう。メーカー正規店では、5~10万円が目安です。パーツの交換があれば、別途上乗せされて請求されます。メーカー正規店でオーバーホールをするメリットは、メーカー保証書が発行されることでしょう。1~2年の保証期間が付き、この期間内に不具合が起きたら無料もしくは安価で対応してもらえます。

修理業者でオーバーホールした場合は、2~6万円が目安です。メーカー正規店よりも安い傾向にあります。しかしオーバーホール後の保証がなく、再度不具合が起きても実費で修理に出さなくてはいけません。どちらがいいか、お財布事情や時計に求める価値観で決めるといいでしょう。

 

オーバーホールは大切な時計を長く使い続けるために必要な作業です。本格的な不具合や故障が発生してから修理に出すよりもメリットが多く、時計の長持ちには欠かせません。定期的にしっかりとオーバーホールに出し、時計の価値を保ちましょう。

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