自力で腕時計のオーバーホールを行うことは可能?具体的な手順をチェック!
腕時計のオーバーホールをご存知でしょうか。この記事では、オーバーホールについて詳しく紹介します。また、オーバーホールは自力でおこなえるのか、自力でおこなう場合の具体的な手順についても紹介していきます。腕時計は、定期的にメンテナンスすることが大切なので、オーバーホールについてしっかり把握しておきましょう。
そもそも腕時計の「オーバーホール」とは?
オーバーホールとは、部品を分解して洗浄、調整や破損部分の交換をして組み立て直すことです。機械式の腕時計だけでなく、クォーツ式の腕時計でも実施するべきだといわれています。時計の針は歯車で動いていて、防水機能も劣化していくので、定期的に交換した方がよいのです。
とくに、腕時計を長期間使用したと考えている人は、正常に動かし続けるためにもオーバーホールを実施しなくてはいけません。時計の内部には、たくさんの種類の油が使用されています。油が劣化したり酸化したりしている状態で使い続けてしまうと、時計の精度が落ちてしまいます。最終的に動かなくなってしまう可能性もあります。動かなくなってからですと余計な費用もかかり、オーバーホールすらおこなえなくなってしまうこともあります。そうならないために、定期的なオーバーホールが必要です。しっかりとオーバーホールをおこなっていれば、性能の維持はもちろんのこと、腕時計の寿命を延ばすことも可能です。
しかし、オーバーホールを実施するには費用がかかります。分解や調整などには時間がかかり、技術力が必要とされる作業です。メーカーの修理部門や修理専門業者が実施することになるでしょう。オーバーホールをおこなう基本料金だけでも、数万円かかります。さらに、破損している部品があれば交換することになるので、部品代も必要になります。結果的に多く費用がかかってしまう可能性もあります。しかし、大切な腕時計を長期間使用するにはオーバーホールは必要なことでなので、定期的に実施するようにしましょう。
自力で腕時計のオーバーホールを行うことは可能?
修理専門業者に依頼すると費用がかかってしまうので、自力でオーバーホールをおこなえないのかと考える人もいるでしょう。オーバーホールのやり方は、インターネットなどで検索すると詳しい方法が掲載されています。手順に従っておこなえば、自力でオーバーホールをおこなえるでしょう。
しかし、初心者がやり方を覚えて実施するには時間がかかり、効率的ではありません。また、自力でオーバーホールを実施するには、さまざまな道具が必要になります。ドライバーやペンチなど一般的な道具だけでなく、裏蓋を開けるための工具や時計固定器など、メンテナンス用の特殊な道具も必要です。ひとつずつ用意するのが大変な場合は、メンテナンス用の道具が揃っているセットを購入するとよいでしょう。
また、摩耗している部品や破損している部品は、購入して交換することになります。多くのブランドの純正部品は、インターネットなどでは入手が困難といわれています。インターネットなどで見つからない場合は、オークションなどで入手するしかないのです。自力でオーバーホールをおこなうには多少のリスクがあります。
一度自力でオーバーホールしてしまうと、その後に修理業者に依頼しようとしても受け付けてくれないことが多いです。素人が分解してしまった場合、異常があっても原因を見つけることが難しく手間がかかります。修理しても直るのかも分からず、故障の原因が分からなければ修理のしようがないことから受け付けてくれないのです。腕時計は素人が分解してしまった時点で、メーカー保証はなくなってしまうので注意しましょう。
腕時計のオーバーホールは専門店に依頼するのがおすすめ!
自力でオーバーホールをおこなうのは、かなり大変な作業となります。部品の数が多く、ひとつひとつの部品が小さいので細かい作業となり、知識や経験がないと実施するのは難しいでしょう。失敗してしまったり壊してしまったりするよりは、初めから専門店に依頼した方がよいでしょう。
しかし、オーバーホールを専門店に依頼するには、多くの費用がかかります。少しでも費用を抑えたい人は、低価格でオーバーホールをおこなってくれるような修理店を探しましょう。非正規修理店は比較的費用が安いのですが、技術力に差があるので資格や実績などを事前に確認しておくことが重要です。大事な腕時計を修理に出すなら、複数のお店で見積もりを取り納得できる費用であるのかしっかり見極めましょう。
まとめ
腕時計を使い続けるためには、定期的にオーバーホールすることが大切です。オーバーホールをすることで性能を維持し、寿命を延ばすことが可能です。腕時計やオーバーホールに関する知識や経験があれば自力でおこなうことが可能ですが、特殊な道具を用意する必要があったり壊してしまったりする可能性も考えられます。リスクも多く簡単なことではないので、オーバーホールをおこなう際には、専門店に依頼することをおすすめします。少しでも費用を抑えたい場合は、低価格で行ってくれるようなお店を選ぶとよいでしょう。
