腕時計が故障してしまう原因と取り扱い時の注意点について解説!
腕時計は精密機械なので、故障してしまうこともあるでしょう。できれば故障せずに使い続けたいところですが、どうすればよいのでしょうか。この記事では、腕時計が故障してしまう原因と故障を防ぐための方法を紹介します。また、腕時計の修理を業者に依頼した場合の費用目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
腕時計が故障してしまう原因
腕時計は、大きく分けるとクォーツ式と機械式の2種類があります。構造が違うので、故障の原因もそれぞれ異なります。
クォーツ式は、電池や太陽光により動く腕時計です。機械式は、手動または自動でゼンマイを巻く腕時計です。
まずは故障した時計がどちらの種類のものなのか確認しましょう。クォーツ式と機械式それぞれの故障の原因について紹介していきます。
針が止まってしまった
腕時計の針が止まってしまうのは、一番多い故障の症状でしょう。クォーツ式の場合は、電池が切れたか太陽光に浴びていなかったことが原因でしょう。
機械式の場合は、ゼンマイの巻きが足りていないだけの可能性が高いです。まずはゼンマイを巻いて動くか確認してみましょう。巻いても止まってしまったり、長時間もたなかったりする場合は故障かもしれません。
時間がずれてしまう
クォーツ式は一般的に時間がずれにくいのが特徴ですが、何度も調整しないと時間がずれてしまう場合は故障の可能性があります。
機械式は、正確性が低いので多少の調整が必要なものです。時間がずれてしまう原因は、内部の歯車の欠けや内部に異物などが入ってしまったことが原因です。また、カレンダーの日付表示が動かない場合も同様で、内部に不具合が起きていることが考えられます。
ガラスが曇る、結露する
ガラスが曇ったり結露したりする場合も故障の可能性があります。一時的なものであれば温度差が原因なので問題ありません。しかし、時間が経っても曇りや結露が消えない場合は、密閉性を維持する部品に不具合が起きている可能性があります。放置してしまうとサビが発生して止まってしまうことも考えられます。早めに修理を依頼しましょう。
腕時計の故障を防ぐためには?
腕時計は、日頃から気をつけて使用していれば故障を防ぐことが可能です。気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。
衝撃を与えない
内部の歯車は強い衝撃を与えると故障しやすいのです。故障を防ぐためには、衝撃を与えないように注意しながら使用しましょう。着脱時に落とさないように気をつけたり、運動時にはできるだけ外すようにしたりするなど注意しましょう。
水で濡らさない
腕時計は、内部に少し水が入ってしまっただけでも故障してしまいます。防水機能がついているものも多いですが、徐々に機能は衰えます。できるだけ水で濡らさないように気を付けましょう。
磁気に近づけない
帰宅時などにスマートフォンと腕時計を一緒に置く習慣がある人も多いでしょう。しかし、腕時計は磁気を発生させている機器に近づけてはいけないのです。機器に直置きすることも止めましょう。スマートフォンやパソコン、スピーカーなどには注意が必要です。
安全な場所に保管する
腕時計は落下や衝撃を防ぐために安全な場所に保管しましょう。また、腕時計は高温多湿に弱いので、常温で風通しのよい場所を保管場所に選ぶと安心です。
腕時計の修理を業者に依頼する際にかかる費用
腕時計が故障してしまった場合には、業者に修理を依頼することになります。業者に修理を依頼した際の費用の相場を、修理方法ごとに紹介します。
オーバーホールが必要な場合
オーバーホールとは、すべての部品を分解し、洗浄、組み立て直すという方法です。部品が破損していたら交換することになります。部品を交換するかどうかは分解してみないと分からないため状況によって費用は異なります。
費用は、メンテナンスのみでブランド品以外は8,000円から、ブランド品は3万円からが目安です。不具合が発生していなくても、定期的にオーバーホールした方がよいと言われていますので、業者に依頼してみましょう。
電池交換をする場合
電池が切れてしまったら、電池交換を依頼しましょう。費用は腕時計の種類によって異なります。ブランド品以外ならば1,000円程度で修理できますが、高級ブランドの腕時計の場合は5,000円以上かかる可能性もあります。
ガラス交換
衝撃を与えてしまいガラスが割れてしまったら交換が必要になります。ガラス交換は、ガラスの材料によって費用に差があります。アクリルガラスの場合は6,000円程度、サファイアガラスの場合は1万5,000円程度が相場です。ガラスが割れた際に破片が内部に入ってしまったら同時にオーバーホールをすることになる可能性もあります。
まとめ
腕時計の故障は、いろいろな原因があります。故障してしまったのか自分で判断するためには、故障したときにはどのような症状があるのか把握しておくとよいでしょう。腕時計は精密機械ですので、日頃から衝撃を与えないように気を付けましょう。また、故障を防ぐには防水機能が付いていても、できるだけ水に濡らさないように注意することも大切です。腕時計を大切に使い続けたい場合には、不具合が起きていなくても定期的にメンテナンスすることも重要です。
